この記事の要点
立ち仕事や持ち上げる動作は、骨盤底に繰り返し圧をかけます。持ち上げ方、休む間隔、履き物の3点を変えるだけでも、1日の負荷は変わります。
骨盤底への負荷は、出産や年齢の変化だけで決まるものではありません。毎日くり返される小さな圧も、積み重なると影響します。
立ち仕事、介護、育児、重いものを持つ仕事。一回の負荷は小さくても、回数が多い分だけ合計は大きくなります。
目次
持ち上げ方を変える
| 場面 | しがちなこと | おすすめしたいこと推奨 |
|---|---|---|
| 呼吸 | 息を止めて力むお腹の圧が一気に上がります | 推奨持ち上げる瞬間に吐く |
| 姿勢 | 腰から曲げる | 推奨膝を曲げて、体に近づけて持つ |
| 休み方 | 疲れてから休む間隔が延びていきます | 推奨時間で区切る1時間に2〜3分でも座る |
| 履き物 | 底が硬い靴、ヒール衝撃がそのまま伝わります | 推奨クッション性のあるもの |
夕方に症状が強くなる方は、午後の早い時間に一度長めに休みます。
息を止めて力むと、お腹の圧が一気に上がります。持ち上げる瞬間に息を吐くだけで、かかり方が変わります。
「吐きながら持つ」は、慣れるまで意識が要ります。回数の多い動作から始めると、身につきやすくなります。
休む間隔を決めておく
疲れてから休むと、間隔がどんどん延びます。時間で区切るほうが機能します。
- 1時間に1回、2〜3分でよいので座る
- 座れない場合は、片足を少し高い場所に乗せて姿勢を変える
- 夕方に症状が強くなる方は、午後の早い時間に一度長めに休む
履き物を見直す
底が硬い靴やヒールは、着地の衝撃がそのまま伝わります。仕事で選べる範囲であれば、クッション性のあるものに変えると、1日の負荷が変わります。
便通を整える
見落とされやすいのですが、便秘でいきむ習慣は骨盤底に強い圧をかけます。立ち仕事で水分を控えがちな方は、ここが重なりやすくなります。
- 水分をこまめに取る(トイレを気にして控えると、かえって負荷が増えます)
- いきまずに出るよう、姿勢を工夫する(足台を使うと角度が変わります)
- 続く場合は、我慢せず相談する
先に医療機関へご相談いただきたい場合
- 尿もれが頻繁で、生活に影響している
- 下腹部に何かが下がるような感じが続く
- 痛みや出血がある
- 妊娠中、または産後間もない時期
- 治療中の疾患がある
これらに当てはまる場合は、セルフケアや器具の使用より先に婦人科でご相談ください。ケアを始めてよい時期や進め方も、あわせて確認していただけます。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療に代わるものではありません。症状が続く場合や強くなる場合は、婦人科でご相談ください。