この記事の要点
更年期はエストロゲンの減少にともない、粘膜や組織の状態が変わる時期です。骨盤底の支えにも影響しますが、対応できることがあります。まず何が変わるのかを整理します。
更年期は、閉経をはさんだ前後の時期を指します。この時期に、身体のいろいろな場所で変化が起きます。骨盤底もそのひとつです。
「急に始まった」と感じる方が多いのですが、実際には少しずつ進んでいたものが、あるとき自覚されることが多い時期です。
目次
何が変わるのか
エストロゲンの減少ホルモンの変化
粘膜と組織の変化うるおい・弾力が変わります
活動量の低下運動の機会が減る
支える力の低下使う機会が減ることで進みます
体重の変化増えやすい時期
腹圧のかかり方日常の負荷が変わります
便通の変化いきむ習慣
繰り返される圧毎日のことなので積み重なります
急に始まったように感じても、少しずつ進んでいたものが自覚される時期です。
エストロゲンの減少にともない、粘膜や組織の状態が変わります。うるおいが減る、組織が薄くなる、弾力が落ちる。これらは骨盤底の支えにも関わります。
同じ時期に、他の変化も重なる
この時期は、体重の変化、活動量の低下、睡眠の質の変化なども重なりやすい時期です。骨盤底だけを切り離して考えると、対応を見誤ることがあります。
- 体重が増えると、腹圧のかかり方が変わります
- 運動量が減ると、支える力が落ちやすくなります
- 便秘でいきむ習慣が加わると、負荷が重なります
できること
この時期に始めるセルフケアは、鍛えることより使い方を思い出すことから始めます。
- 骨盤底筋の位置と、力の入る感覚を確かめる
- 長く立つ日、重いものを持つ日の前後に、意識して休む時間をつくる
- 便通を整え、いきむ回数を減らす
- 一度に長く行わず、短い時間を毎日続ける
婦人科は、症状が重くなる前に相談してよい場所です
更年期の相談は、つらくなってから行くところというイメージがあるかもしれません。「これは相談していいことなのか」を確かめるために行っても構いません。治療の選択肢は複数あり、時期によって選べるものも変わります。
先に医療機関へご相談いただきたい場合
- 尿もれが頻繁で、生活に影響している
- 下腹部に何かが下がるような感じが続く
- 痛みや出血がある
- 妊娠中、または産後間もない時期
- 治療中の疾患がある
これらに当てはまる場合は、セルフケアや器具の使用より先に婦人科でご相談ください。ケアを始めてよい時期や進め方も、あわせて確認していただけます。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療に代わるものではありません。症状が続く場合や強くなる場合は、婦人科でご相談ください。