この記事の要点
尿もれは、お腹に圧がかかったときに起きるものと、急な尿意で起きるものに分かれます。起き方によって向いているケアが違うため、まずどちらかを確かめます。
くしゃみ、咳、笑ったとき、重いものを持ち上げたとき。ふとした瞬間に起きる尿もれは、めずらしいものではありません。ただ、人に言いにくいために、ひとりで抱えている方が多い困りごとでもあります。
目次
まず、起き方を分けて見る
| 観点 | お腹に圧がかかったとき腹圧性 | 急な尿意が来たとき切迫性 |
|---|---|---|
| きっかけ | くしゃみ、咳、笑う走る、重いものを持つ | 急に強い尿意水音、帰宅時、寒さ |
| 量 | 少量のことが多い | まとまった量のことがある |
| 間に合うか | 気づいたときには出ている | トイレまで間に合わない |
| 手がかりになること | 骨盤底筋の使い方 | 水分やカフェイン、トイレの間隔 |
どちらに近いかを知っておくと、婦人科で相談するときに伝えやすくなります。
同じ「尿もれ」でも、この2つは背景が違います。両方が混ざっている場合もあります。どちらに近いかを知っておくと、婦人科で相談するときにも伝えやすくなります。
腹圧がかかったときに起きる場合
お腹に圧がかかった瞬間に、支えが間に合わずに起きます。量の多い少ないより、くり返すかどうかを見ます。
この場合、骨盤底筋の使い方を確かめることが手がかりになります。ただし、力を入れる感覚がつかめないまま回数を増やしても、目的の場所は使われません。
急な尿意で起きる場合
強い尿意が急に来て、間に合わない。トイレの回数が増えた。この場合は、筋肉のトレーニングより先に、水分やカフェインの取り方、トイレに行くタイミングを見直すことが役立つことがあります。
「念のため」でトイレに行く回数が多いと、ためられる量が減っていくことがあります。
記録をつけると、伝わりやすくなる
- いつ(時間帯)
- 何をしていたとき(くしゃみ、立ち上がったとき、トイレへ向かう途中)
- その日の水分の量
- 夜間に起きた回数
3日分でも十分です。受診のときに、この記録があると話が早くなります。
先に医療機関へご相談いただきたい場合
- 尿もれが頻繁で、生活に影響している
- 下腹部に何かが下がるような感じが続く
- 痛みや出血がある
- 妊娠中、または産後間もない時期
- 治療中の疾患がある
これらに当てはまる場合は、セルフケアや器具の使用より先に婦人科でご相談ください。ケアを始めてよい時期や進め方も、あわせて確認していただけます。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療に代わるものではありません。症状が続く場合や強くなる場合は、婦人科でご相談ください。