産後、いつから骨盤底筋のケアを始めてよいか

この記事の要点

産後のケアを始める時期は、産後健診での確認が基本です。健診前は呼吸と姿勢を整えるところまで、健診後は経過に応じて段階を上げます。出血や痛みがある間は行いません。

産後のケアについては、「早く始めたほうがよい」という話と「無理をしないほうがよい」という話の両方を耳にします。どちらも正しく、何を始めるかによって時期が違うというだけのことです。

目次

時期の目安

始める時期の目安何を始めるかによって、時期が違います。産後健診での確認が区切りになります。
  1. 産後すぐ〜数日休むことを優先する出血や痛みがある間は、力を入れる動作は行いません。回復が先です。
  2. 産後2〜4週呼吸と姿勢を整える力を入れる運動ではありません。息を吐く、背中を丸めすぎないところまで。
  3. 産後1か月健診医師に確認する分娩の経過、会陰の状態、出血の有無によって、始めてよい時期は一人ひとり違います。
  4. 健診後〜段階を上げる確認が取れてから、力の入る場所を確かめるところへ進みます。

帝王切開でも、妊娠期間中の負荷はかかっています。開始時期は傷の状態によります。

共通しているのは、産後健診での確認が区切りになるという点です。分娩の経過、会陰の状態、出血の有無によって、始めてよい時期は一人ひとり違います。

健診前にできること

力を入れる運動ではなく、呼吸と姿勢を整えるところから始めます。

  • 呼吸仰向けか横向きで、息をゆっくり吐きます。吐くときに下腹の奥が軽く動く感覚があれば十分です
  • 姿勢授乳中に背中が丸まりやすくなります。クッションで高さを補い、前かがみの時間を減らします
  • いきまない便秘でいきむ習慣は、骨盤底に負荷をかけます。水分と食物繊維で整えます

これらは、力を入れる動作ではありません。痛みを感じる場合は、いずれも中止します

帝王切開でも、骨盤底には負荷がかかっている

「帝王切開だから骨盤底筋は関係ない」と考えられることがありますが、妊娠期間中の負荷は分娩方法にかかわらずかかっています。開始時期は傷の状態によりますので、健診で確認してください。

焦らなくてよい理由

産後の回復には個人差があり、数週間で戻る方もいれば、半年以上かかる方もいます。早く始めることより、続けられる形で始めることのほうが、結果として差になります。

先に医療機関へご相談いただきたい場合

  • 尿もれが頻繁で、生活に影響している
  • 下腹部に何かが下がるような感じが続く
  • 痛みや出血がある
  • 妊娠中、または産後間もない時期
  • 治療中の疾患がある

これらに当てはまる場合は、セルフケアや器具の使用より先に婦人科でご相談ください。ケアを始めてよい時期や進め方も、あわせて確認していただけます。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療に代わるものではありません。症状が続く場合や強くなる場合は、婦人科でご相談ください。

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