この記事の要点
SNSに書かれている産後の戸惑いを、編集部で4つに整理しました。身体が戻らないこと、尿もれを言い出せないこと、比べてしまうこと、いつまで続くか分からないこと。
産後の身体のことは、検索しても出てくるのは正しい情報ばかりで、「みんなどうしているのか」が分かりません。SNSを見ていると、そこにあるのは情報ではなく戸惑いです。編集部で読んでいて、繰り返し出てくるものを4つに整理しました。
1 戻らないことより、戻ると思っていたこと
「半年で戻ると思っていた」という言葉をよく見かけます。戸惑いの中身は、身体が変わったこと自体より、思っていた見通しと違ったことにあります。
産後の回復には数か月から年単位の幅があり、分娩の方法や体力によってもまったく違います。見通しを持てないことが不安につながるので、まずは幅があるということ自体を知っておくと、少し楽になります。
2 尿もれは、いちばん言い出しにくい
腰痛や寝不足は口にできても、尿もれは家族にも言えない。そういう声が多くあります。珍しいことではないのに、自分だけだと思ってしまう。この差が、相談を遅らせます。
言いにくさそのものは変えられませんが、どこまで伝えるかを相手ごとに決めておくと切り出しやすくなります。
3 人と比べてしまう
同じ時期に産んだ人が、もう仕事に戻っている。運動を再開している。画面に映るのはその人の一日の数分ですが、比べる材料としては十分に効いてしまいます。
見る時間を減らすのがいちばん早い対処ですが、難しければ、比べる相手を「昨日の自分」に置き換えてみてください。
4 いつまで続くのか分からない
終わりが見えないことが、いちばんこたえる。この声も繰り返し出てきます。ほとんどのことは形を変えていきますが、渦中にいるときはそう思えません。
先の見通しを立てるより、今日の夜のことだけ決める。それで足りる日があります。
ひとりで抱えなくていい
書かれているものを読んでいて共通しているのは、困っていること自体より、それを誰にも言っていないことがつらい、という点でした。
気持ちの落ち込みが2週間以上続いている、眠れない、食べられない。そうした場合は、相談できる先があります。身体のことは産後の身体のことにまとめています。
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療に代わるものではありません。症状が続く場合や強くなる場合は、婦人科でご相談ください。